ビジネスモデリングツールとは(2/2)

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既存のビジネスモデル表記法

それでは、ここまで見てきたような要件を満たすビジネスモデルの表記法は存在するのでしょうか。

ここでは、実際に実務の現場で使用されているビジネスモデリングのための表記法を見てみましょう。

通常、ビジネスモデルを表記する際は、主にシステム開発で使用される表記法が用いられています。この理由は、システム開発の初期段階(要件定義工程)で、対象領域をモデル化するという作業が行われるため、ここで使用されている表記法を「借りてきた」というのが実態です。

ここでは、この中からフローチャート、BPMN、UMLの表記法の特徴をみてみましょう。

フローチャートフローチャートの概要

現時点においてビジネス関係者に広く認知されているほぼ唯一のビジネスプロセス表記法であり、定番といえる存在です。

フローチャートの表記法は、その後の各種の表記法に大きな影響を与えており、多くのプロセス表記法において「四角形」と「線」で処理とフローを表す方式が採用され、また、また条件分岐を表す菱形の記号なども多くの表記法でそのまま採用されています。

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フローチャートの表記例フローチャートのメリット・デメリット
  • フローチャートは、ビジネス界に広く認知され浸透している表記法であり、全般にシンプルな記法とあいまって、直感的分かりやすさという点では最良といえます。
  • フローチャートでは、各処理が情報システムを用いて実行されているか、手作業によって行われているかなどを記号によって書き分けられるため、プロセスの遂行手段の概要をある程度、視覚的、直感的に理解することができます。
  • 言うまでもなくフローチャートはプロセスを表記する手法であって、静的な構造を表す手法ではありません。また、プロセス以外の商品ラインアップ、収益、コスト、所要時間などのビジネスファクターが表現されることもありません。
BPMNBPMNの概要

BPMNは、2004年に米国の非営利団体 BPMI(Business Process Management Initiative)によって公開されたビジネスプロセスの表記法であり、現在は OMG(Object Management Group)によって管理されています。

BPMN は既存の様々なプロセス表記法を下敷きにしており、 基本的には従来型の表記法の延長線上にあります。

BPMNはプロセスの表記に特化した手法であることもあり、プロセスに関わるイベント表現についていくつかの機能強化が図られており、タイマーイベント(開始時間、開始タイミングの表現)、メッセージイベント(メッセージの受信を契機とした起動など)、補償イベント(ロールバック)などのきめ細かいイベント表現が可能になっています。

【BPMNの表記例はこちら

BPMNの表記例BPMNのメリット・デメリット
  • BPMNは、業界団体であるOMGによって仕様が策定されており、ビジネスプロセス表記法のスタンダードとしての位置づけを獲得しつつあります。
  • BPMN(Business Process Modeling Notation)はその名の通り、プロセス表現に特化した表記法であり、フローチャートと同様に、企業の機能的構造、顧客の体系、商品の体系、組織構造などの「構造」や「体系」を表現することができません。したがって、BPMNは広域的な領域をモデル化するというより、局所的なプロセスやワークフローを表現するのに適した表記法ということになります。
  • BPMNはフローチャートと多くの類似点がありますが、フローチャートと異なり、遂行手段(手作業、情報システムなど)を視覚的に表現することができず、したがって、プロセスのHOWの表現という面では、BPMN の表意性はフローチャートに比べて劣っているといえます。
UMLの概要

UMLはシステム開発において標準的に使用されている分析・設計のための表記法です。標準化推進のための業界団体であるOMG(Object Management Group)によって仕様が管理されており、1997年に第一版が策定されて以降、数次の改定が行われ、2005年にISO(国際標準化機構)によって規格化されています。

UMLには13種類のダイアグラムがあり、システム、或いはプログラムの性質によって必要なダイアグラムを選択的に使用することになっています。

アクティビティ図やユースケース図など(非オブジェクト指向的な)一部のダイアグラムがシステム開発における要件定義工程で使われる場合があることを除けば、ビジネスの現場には殆ど浸透していません。

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UMLの表記例
UMLのメリット・デメリット
  • UMLのベースとなっているオブジェクト指向の考え方は、大規模で複雑な領域を、具体的な対象物(モノ)や独立性の高い概念を基に分割し整理していく方法論であり、このようなオブジェクト指向の考え方は人間の思考回路にも親和性が高く、ビジネスモデリングの方法論としても高いポテンシャルを持つと考えられます。
  • クラス図、シーケンス図、アクティビティ図などにみるように、UMLは静的モデルと動的モデルの両者のダイアグラムをもっており、構造とプロセスの両者を表現することが可能となっています。
  • 13種類に及ぶダイアグラムは、利用者の判断やニーズに応じて選択的に利用することになっていますが、その用法や位置付けが曖昧なものも多く、整合性や実務的適合性についての批判も聞かれます。また、UMLにはシステム開発専用といえる概念や記号も数多く、その理解や利用にあたっては相当程度の事前知識を必要とします。
  • UMLでは売上、収益、コスト、時間、リスクなどのビジネスファクターは表現されず、組織に関する表現がアクティビティ図などのごく一部でダイアグラムに取り込めるといったレベルに止まっています。

Biz_CAD

 

 

ここまで見てきたように、ビジネスモデリングの表記法は、主にシステム開発で用いられている表記法が用いられており、それぞれにデメリット・難点があります。

(株)Bizアーキテックがご提供するビジネスモデリングツールBiz_CADは、ビジネスモデリングのために開発されたツールであり、以下のような特徴を備えています。

  • シンプルな記法をベースに、アイコンの多用やアニメーション機能など、経営者から現場の方まで、ビジネスに従事する誰もが理解できる分かりやすさを追求しています
  • 組織、商品、時間、売上、コスト、部品、原材料、遂行手段、顧客、情報システム、ビジネスリスク等、ビジネスの5W2H+αを幅広く表現することができます
  • プロセス、フローの表現以外に、ビジネスの静的構造・機能的構造を表現することができます
  • シミュレーション、モニタリング機能をもち、これらによってBPR/BPMプロジェクトをご支援します
  • オブジェクト指向をベースにしており、また、Javaのソースコードテンプレート作成機能などの活用含め、システム開発プロジェクトへのスムースな成果物継承を実現しています

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Biz_CADの表記例
ビジネスモデリング表記法のまとめ


以上のようなビジネスモデリングの表記法の特徴をまとめると以下のようになります。

  Biz_CAD フロー
チャート
BPMN UML
直感的分かり易さ
(経営者から現場まで直感的に理解できる表意性、手段の視覚的表現等)
×
ビジネスの5W2H+αの表現
(組織、商品、時間、売上、コスト、部品、原材料、遂行手段、顧客、情報システム、ビジネスリスクの表現等)

(一部組織の表現あり)

(一部組織の表現あり)

(一部組織の表現あり)
ビジネスの構造の表現
(ワークフロー/業務プロセスの表現だけでなくビジネスの静的構造を表現)
× ×
BPR/BPMへの適合性
(KPI/KGI、As-IsとTo-Beの表現、シミュレーション・モニタリング機能)
×
(表記法の規定外)
×
(表記法の規定外)
×
(表記法の規定外)
システム開発との親和性
(オブジェクト指向システムへの適合)
× ×

 

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